はじめに|仕事を始める前に、生活を整える
B型就労支援事業所に通いながら、私はA型就労、そして将来的な復職を目指しています。
その過程で実感したのは、仕事を探すことだけが「就労準備」ではないということです。
睡眠、食事、健康管理、お金の使い方、スマートフォンの利用、予定変更への対応、支援者とのコミュニケーション。
こうした一見すると仕事とは直接関係なさそうな生活習慣が、実際には「安定して働き続ける力」と深く関係しています。
この記事では、5月末から6月第1週にかけての実体験をもとに、B型からA型就労、さらに復職や副業を目指す過程で考えたことを整理します。
1.健康管理は「働き続ける力」の土台
5月29日、いつも利用している内科クリニックに健康診断とがん検診の予約を入れました。
A型就労や復職を目指す場合、仕事そのものに目が向きがちですが、まず重要なのは健康を維持しながら生活できることです。
特に中高年になると、若い頃と同じ感覚で無理を続けることは簡単ではありません。
「仕事を頑張るために健康を管理する」のではなく、健康を維持すること自体を就労準備の一部として考えることが重要だと感じています。
小さな節約も生活管理の一部
この日は、セブンカード・プラスに貯まっていた320円分のポイントを確認しました。
週末には、そのポイントも活用してリンゴを購入する予定でした。
金額としては小さなものですが、こうした節約を積み重ねることで、限られた収入の中でも生活を安定させることにつながります。
健康管理と家計管理。
一見別々に見える二つの問題も、実際には「安定した生活をつくる」という点でつながっています。
2.睡眠を改善すると、日中の集中力が変わった
今回の生活改善で特に大きかったのが、睡眠への取り組みです。
以前は夜中に目が覚めると、パソコン作業をすることがありました。
しかし現在は、23時頃には消灯し、夜間にパソコン作業をしないようにしています。
眠れない場合でも、明るい照明をつけて活動するのではなく、常夜灯程度の明るさに抑え、身体を休ませることを優先しました。
すると、事業所で職員から、
「最近は眠そうではなく、表情もすっきりしていますね」
と声をかけてもらいました。
自分自身でも、以前より日中の眠気が少なくなり、作業への集中力が高まったことを実感しました。
「働く力」には「休む力」も含まれる
仕事をするためには、努力することばかり考えがちです。
しかし、安定して働き続けるには、適切に休むことも必要です。
特に復職やA型就労を目指す人にとって、
「何時間働けるか」だけでなく、「翌日も働ける生活を維持できるか」
という視点は重要だと思います。
3.B型事業所で学んだ「ルールを守る」という基本
内職作業では、職員から「飲み物は決められた場所で飲んでください」と改めて説明がありました。
これは一見すると小さなルールです。
しかし、部品や製品を扱う仕事では、飲み物をこぼすことが品質や納期に影響する可能性があります。
職場では、
- 安全ルールを守る
- 品質を維持する
- 決められた手順を守る
- 周囲に配慮する
といった基本的な行動が求められます。
B型事業所は、作業をする場所であるだけではありません。
私にとっては、社会で働くための基本的な習慣を確認する場所でもあります。
一つひとつのルールを守ることが、職員や一緒に働く人からの信頼につながる。
このことを改めて実感しました。
4.4か月連続皆勤――「継続できた」という実績
5月30日には、グループホームから相談員へLINEを送りました。
5月も皆勤となり、2月から4か月連続で皆勤を達成できたことを報告しました。
さらに、職員からA型就労へのステップアップについて問題ないとの評価をいただいていること、6月の体験利用について希望日を伝えました。
A型就労を目指すうえで、資格や技術だけが評価されるわけではありません。
私の場合、まず、
「継続して通所できた」
という事実そのものが、自分にとって大きな自信になりました。
皆勤は単なる数字ではなく、生活リズム、体調管理、通所習慣などを継続できた結果だと考えています。
5.A型就労への移行は「相談すること」から始まる
6月1日、相談員へLINEで確認しました。
「6月中はモニタリングとA型事業所の体験のみなのか、それとも本格的な就労開始を目指せるのか」
という点について、自分の希望を具体的に伝えました。
その日の夕方に電話で話すことができ、
- 希望日を除いて面談計画を作成する
- 千葉市内の候補となるA型事業所と面談する
- 実際の移行については面談結果を踏まえて決める
という説明を受けました。
ここで感じたのは、A型就労への移行は「待っていれば決まるもの」ではないということです。
自分の希望を整理し、支援者に伝え、具体的な日程や候補先について相談する。
「相談する力」そのものが、就労準備の一つになると感じました。
6.予定変更に対応する力も、働くためには必要
6月2日には、台風による豪雨のため、事業所が休所になるという連絡がありました。
私は6月の皆勤を目標にしていたため、予定外の休所に戸惑いました。
また、病院のデイケアとの予定調整についても考える必要がありました。
ここで気づいたのは、働くということは「予定を守ること」だけではないということです。
天候、体調、通院、家庭事情など、自分だけではコントロールできない出来事も起こります。
そのときに必要なのは、
予定変更を受け入れ、関係者と相談しながら次の行動を決める力
です。
就労準備というと、出勤する練習ばかりが注目されます。
しかし実際には、予定変更への対応力も大切な生活能力の一つだと思います。
7.昼食を準備して分かった「食事管理」と「節約」の関係
働き続けるためには、毎日の食事も重要です。
昼食準備のために、
- 野菜サラダ
- 厚焼き玉子
- チーズかまぼこ
- サラダチキン
などを購入し、合計576円でした。
これに、
- 米飯
- 野菜入り味噌汁
- 納豆
- バナナ
- 麦茶
などを組み合わせました。
ここで意識したのは、「高価な食事をすること」ではなく、無理なく続けられる食事を準備することです。
食費を抑えながら、仕事の日に食事を準備する。
こうした小さな習慣も、就労を継続するための生活基盤になります。
8.B型のモニタリングで「現在」と「次の目標」を確認する
6月4日には、B型事業所でモニタリングがありました。
モニタリングでは、
- 健康状態
- 就労への希望
- 現在の課題
- 短期目標
- 長期目標
などを確認します。
現在取り組んでいる内職作業も、自分にとって大切な経験です。
一方で、私は将来的にパソコンを使った書類作成やデータ管理など、より職場に近い仕事にも挑戦したいと考えています。
現在の環境に感謝しながら、次の段階を目指す。
B型からA型、さらに復職や副業へ進むためには、「今できていること」と「これから挑戦したいこと」を分けて考えることが重要だと感じています。
9.眠気と作業ミス――「頑張りすぎない」ことも就労準備
6月5日は朝から眠気が強く、作業中にウトウトしてしまいました。
その結果、内職作業でミスが続きました。
原因として考えたのは、A型就労への期待と不安だけではありません。
クラウドワークスへの挑戦、ポイ活、新しい生活への適応など、頭の中で多くのことを考え続けていたことも影響していたのではないかと思います。
ここで改めて感じたのが、
「頑張ること」と「抱え込みすぎること」は違う
ということです。
復職や副業を目指す場合、やりたいことが増えるほど、睡眠時間や休息時間を削ってしまうことがあります。
しかし、翌日の仕事に影響するほど疲れてしまえば、結果的に継続が難しくなります。
目標を増やすだけでなく、優先順位を決めることも必要だと感じました。
10.スマートフォンの利用も「生活管理」の一部
6月6日は、グループホームの部屋を掃除し、通所途中にはアンケートサイトも確認しました。
帰宅後にはスマートフォンの通信量を確認しました。
5日間で0.34GB使用しており、月1GB以内という目標を考えると、利用方法を見直す必要があると判断しました。
スマートフォンは仕事探し、副業、情報収集、連絡などに便利な道具です。
一方で、使い方によっては時間や通信量を消費します。
そのため、
「何のためにスマートフォンを使うのか」
を意識することが重要です。
これは単なる通信費の節約ではありません。
時間とお金を自分の目標に合わせて配分するという、生活管理の問題でもあります。
11.5月末~6月第1週から見えてきた「働き続けるための5つの条件」
今回の記録を振り返ると、A型就労や復職を目指すうえで、次の5点が特に重要だと感じました。
① 生活リズムを整える
睡眠時間や就寝時間を安定させ、翌日の活動に影響を残さない生活を目指す。
② 健康を定期的に確認する
健康診断や通院などを後回しにせず、仕事を続けるための身体の状態を確認する。
③ 食事と家計を管理する
無理なく準備できる食事を考えながら、食費やポイントなども含めて生活費を管理する。
④ 支援者に自分の希望を伝える
A型就労や復職を目指すなら、相談員などに希望や不安を具体的に伝え、情報を共有する。
⑤ 頑張りすぎず、継続を優先する
仕事、副業、情報収集などを一度に進めすぎず、翌日も続けられるペースを考える。
12.60代からの再スタートで考えたい「働く」ということ
私にとって、A型就労を目指すことは単に「次の仕事を探す」という意味ではありません。
健康を管理する。
生活リズムを整える。
決められたルールを守る。
食事や家計を管理する。
支援者に相談する。
そして、毎日できることを少しずつ増やしていく。
こうした生活そのものが、再び働くための準備になっています。
これは60代に限った話ではありません。
病気や障害などによって一度仕事から離れた人、復職を目指している人、副業を始めたい人、就労支援制度を利用している人にとっても、共通する部分があるのではないでしょうか。
まとめ|A型就労への道は「生活を整えること」から始まる
今回の期間で最も大きかったのは、4か月連続で皆勤を達成できたことでした。
しかし、それ以上に重要だったのは、その背景にある生活の変化です。
睡眠を見直す。
健康診断を予約する。
食事を準備する。
支出を管理する。
スマートフォンの使い方を考える。
支援者に自分の希望を伝える。
予定変更にも対応する。
一つひとつは小さな行動です。
しかし、こうした行動の積み重ねが、安定して働くための土台になるのだと思います。
B型就労からA型就労へ。
そして、その先に復職や副業という目標があります。
焦って結果だけを求めるのではなく、まずは**「明日も続けられる生活」をつくること。**
それが、私にとっての「60代からの再スタート」の具体的な一歩です。


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