はじめに|2026年は「冬になってから」ではなく、今から備える
インフルエンザは、例年12月から3月頃に流行するイメージがあります。
ところが2026年は、例年より早い時期から流行が始まっています。
厚生労働省が2026年10月2日に公表した最新の発生状況では、9月21日から27日の1週間における全国の定点医療機関当たり報告数は7.17人でした。8月末にはすでに流行開始の目安である1.00人を超えています。
千葉市でも、2026年9月25日時点でインフルエンザの発生報告件数が流行発生注意報基準値を超え、「今後、更なるインフルエンザ患者の増加が見込まれる」としています。
つまり今年は、
「インフルエンザ対策は12月から」
ではなく、10月の段階から準備を考える意味があります。
この記事では、2026年の流行状況を確認しながら、予防接種の費用、感染した場合の医療費、仕事や副業を休むことによる機会損失について考えます。
さらに、手洗い、マスク、換気、睡眠、休養など、日常生活でできる対策も整理します。
60代の方を中心にしながらも、通勤、仕事、副業、買い物、趣味などで外出する機会の多い人にも役立つ内容を目指します。
1.2026年はインフルエンザの流行が早い
1-1.8月末には流行開始の目安を超えていた
2026年の大きな特徴は、流行開始の早さです。
厚生労働省の週次データでは、全国の定点当たり報告数は次のように推移しています。
- 8月31日~9月6日:3.29人
- 9月7日~13日:5.54人
- 9月14日~20日:8.48人
- 9月21日~27日:7.17人
流行開始の目安は1.00人です。
したがって、2026年は8月末の時点ですでに流行開始の目安を超えていました。
ただし、この数字だけから「この冬は過去最大の流行になる」と決めつけることはできません。
今後の感染者数がどのように推移するかを、週ごとの公的データで確認していくことが重要です。
1-2.千葉県など関東地方でも早めの備えを
千葉市では9月25日時点で注意報基準値を超えています。
通勤や買い物、通院、趣味などで外出する人にとっては、すでに身近な問題です。
電車やバスを利用する人、職場や店舗など人の集まる場所へ出かける人は、10月から感染対策を意識しておきたいところです。

2.予防接種はいくらかかる?2026年度の費用を確認
2-1.まず、自分が定期接種の対象か確認する
インフルエンザの定期接種は、原則として65歳以上の人などが対象です。
60~64歳でも、一定の条件に該当する場合は対象となります。
一方、定期接種の対象にならない人が希望して受ける場合は、任意接種となることがあります。
ここで重要なのは、
予防接種の費用は全国一律ではない
という点です。
自治体によって自己負担額や接種期間が異なります。
2-2.千葉市では自己負担1,800円
2026年度の千葉市では、65歳以上の方などを対象に、2026年10月1日から2027年1月31日まで助成を行っています。
対象者の自己負担額は1回1,800円です。
市民税非課税世帯の一部は900円、生活保護を受給している方などは0円となる制度もあります。
2-3.船橋市では自己負担1,000円
船橋市では、2026年度の高齢者インフルエンザ定期予防接種の自己負担金は1回1,000円です。
接種期間は2026年10月1日から12月31日までです。生活保護世帯の人は無料となっています。
同じ千葉県内でも、千葉市と船橋市では自己負担額が違います。
そのため、読者の皆さんも「○円だろう」と決めつけず、住んでいる自治体の最新情報を確認してください。
2-4.任意接種なら医療機関への確認が必要
定期接種の対象外の場合は、任意接種となることがあります。
この場合、料金は医療機関によって異なるため、予約前に確認しておきましょう。
確認する項目は、
- 接種料金
- 接種期間
- 予約の必要性
- 助成制度の有無
などです。
3.感染したら、医療費以外にも負担がある
インフルエンザにかかった場合、まず気になるのは受診や薬にかかる費用でしょう。
しかし、実際の負担はそれだけではありません。
ここでは、
「実際に支払うお金」
と、
「活動できないことで失う可能性のある収入や時間」
を分けて考えます。
実際に支払う可能性があるもの
- 医療機関の受診費
- 検査費
- 薬代
- 医療機関までの交通費
- 自宅療養中の食料や飲料など
機会損失になる可能性があるもの
- 仕事を休む
- 副業を休む
- 予定していた作業を延期する
- ブログなどの作業が遅れる
- 趣味や外出の予定を変更する
この二つを分けて考えると、感染した場合の影響が分かりやすくなります。
4.仕事を休むと、どれくらいの機会損失になる?
ここでは、読者が自分の場合を考えやすいようにモデルケースを使います。
例えば、
時給1,200円×1日5時間=6,000円
とします。
仮に3日間働けなかった場合、
6,000円×3日=18,000円
です。
ただし、これは実際の損失額ではありません。
月給制の人、有給休暇を利用できる人、休業中も給与が支払われる人などでは、家計への影響は異なります。
ここで示した18,000円は、
「時給制の仕事を3日休んだ場合の収入機会」
として考えてください。
5.副業をしている人は「見えない損失」も考える
5-1.副業収入の機会損失
副業をしている人は、本業とは別に作業時間を失う可能性があります。
例えば、1日3,000円の副業収入を得ている人が、3日間作業できなかったとします。
単純計算では、
3,000円×3日=9,000円
です。
先ほどの本業のモデルケースと合わせると、
18,000円+9,000円=27,000円
となります。
しかし、この27,000円も「インフルエンザになったら必ず失う金額」ではありません。
あくまで、
本業と副業を3日間とも休んだ場合のモデルケース
です。
5-2.ブログは「収入」だけでなく「時間」で考える
ブログを運営している場合、1日休んだからといって、その日に必ず収益が減るとは限りません。
しかし、
- 記事作成
- リライト
- アクセス分析
- SNS投稿
- 広告管理
などの作業が後ろにずれることがあります。
つまり、ブログの場合は「いくら損をしたか」だけではなく、
「予定していた作業時間を失った」
という考え方も必要です。
6.あなたの場合はいくらになる?自分で計算してみる
ここが今回の記事で特に重要な部分です。
インフルエンザにかかった場合の影響は、人によって違います。
そこで、自分の数字を入れて考えてみます。
①1日の仕事による収入
例:
6,000円
②1日の副業による収入
例:
3,000円
③仕事や副業を休む日数
例:
3日
この場合、
(6,000円+3,000円)×3日=27,000円
となります。
ここに、
- 医療機関の自己負担額
- 薬代
- 交通費
- 自宅療養中の追加支出
などを加えれば、感染した場合の「経済的な負担」を考える材料になります。
自分で計算する式
(1日の仕事収入+1日の副業収入)×休む日数+医療関連の自己負担など
です。
例えば、
(5,000円+2,000円)×4日=28,000円
となります。
このように、自分の生活に合わせて数字を入れると、インフルエンザ対策をより身近な問題として考えられます。
ただし、これはあくまで「機会損失を考えるための計算」です。
予防接種を受ければ、その金額が必ず回避できるという意味ではありません。

7.予防接種の費用と感染時の負担をどう考えるか
例えば、自治体の助成対象者で自己負担が1,000~1,800円だったとします。
一方、先ほどのモデルケースでは、仕事と副業を3日間休むと27,000円の収入機会になります。
数字だけを見ると、大きな差があります。
しかし、
「1,800円の予防接種を受ければ27,000円の損失を防げる」
という単純な計算ではありません。
予防接種を受けても感染する可能性はあります。
また、感染した場合に何日休むかも人によって異なります。
したがって、ここで考えたいのは「ワクチンの損得」ではなく、
感染した場合、自分の生活にはどの程度の負担が生じる可能性があるか
ということです。
厚生労働省は、インフルエンザワクチンについて、感染後の発症可能性を低減する効果と、重症化防止に有効と報告されていると説明しています。
接種を受けるかどうかは、自分の年齢や健康状態、生活環境、自治体の制度などを踏まえ、医師や公的情報を参考に判断したいところです。
8.手洗い・マスク・換気を日常生活に取り入れる
予防接種を受けても、感染対策が不要になるわけではありません。
厚生労働省は、外出後の手洗い、適度な湿度、十分な休養とバランスの取れた栄養、換気などを対策として挙げています。
8-1.外出後は手洗い
電車、バス、店舗、職場など、多くの人が利用する場所から帰ったら、流水と石けんによる手洗いを習慣にします。
「特別なことをする」のではなく、
帰宅したら手を洗う。
これを生活の一部にすることがポイントです。
8-2.人が多い場所ではマスクを活用
マスクは、すべての場面で着用するという考え方ではなく、状況に応じて活用します。
例えば、
- 混雑した電車やバス
- 医療機関
- 人が多く集まる場所
などです。
自分の体調や周囲の感染状況も考えて使い分けましょう。
8-3.室内では換気を意識する
冬は寒いため、窓を閉め切りがちです。
しかし、人が集まる室内では換気も重要です。
職場、会議室、店舗、趣味の集まりなどでは、換気設備や窓などを利用して、適切に空気を入れ替えます。
9.睡眠・食事・休養で「流行期を乗り切る体調」を整える
手洗いや換気と、睡眠や休養は少し意味が違います。
手洗いや換気は感染対策。
一方、睡眠、食事、休養は日常的な体調管理です。
特に仕事や副業に取り組んでいる人は、
「もう少しだけ作業しよう」
と睡眠時間を削ってしまうことがあります。
しかし、体調を崩して数日間活動できなくなれば、結果的に仕事や副業にも影響します。
だからこそ、
働く時間だけでなく、休む時間も予定に入れる。
この考え方を持っておきたいところです。
食事についても、特定の食品だけでインフルエンザを防げると考えるのではなく、日頃からバランスの取れた食事を心がけます。
10.仕事・副業・外出を続ける人こそ「無理をしない」
インフルエンザ対策だからといって、必要な外出までやめる必要はありません。
仕事に行く。
買い物をする。
趣味を楽しむ。
人と交流する。
副業に取り組む。
これらも生活の大切な一部です。
大切なのは、外出をすべて避けることではなく、
外出する場合の感染対策と体調管理を組み合わせること
です。
例えば、
朝:体調を確認する
↓
通勤:混雑状況に応じてマスクを使う
↓
職場:換気を意識する
↓
帰宅:手洗いをする
↓
夜:十分な休養を取る
という流れです。
もし発熱、強い倦怠感などの症状が出た場合には、無理に仕事や副業を続けず、必要に応じて医療機関などへ相談しましょう。
厚生労働省は、インフルエンザの症状がある場合、ウイルスを排出している期間は外出を控える必要があるとしています。
11.2026年冬のインフルエンザ対策チェックリスト
最後に、今からできることを整理します。
予防接種
□ 自分が定期接種の対象か確認する
□ 自治体の自己負担額を確認する
□ 任意接種の場合は医療機関の料金を確認する
□ 接種期間と予約方法を確認する
外出・感染対策
□ 外出後は手洗いをする
□ 混雑した場所では状況に応じてマスクを使う
□ 人が集まる室内では換気を意識する
□ 体調が悪いときは無理に外出しない
体調管理
□ 睡眠時間を確保する
□ バランスの取れた食事を心がける
□ 水分を適切に取る
□ 疲れたら休む
仕事・副業
□ 体調不良時の連絡方法を確認する
□ 納期に余裕を持たせる
□ 重要な作業は前倒しできるようにする
□ 数日休んでも仕事が混乱しないよう準備する
まとめ|健康を守ることは、仕事と生活を守ること
2026年のインフルエンザは、例年より早い時期から流行しています。
全国では8月末に流行開始の目安を超え、9月には高い水準で推移しました。千葉市でも9月25日時点で注意報基準値を超えています。
そのため、今年は「冬になってから」ではなく、10月からできる準備を始めておきたいところです。
予防接種については、自治体によって自己負担額が異なります。
2026年度の例では、千葉市の対象者は1,800円、船橋市の対象者は1,000円です。
一方、感染した場合には医療費だけでなく、仕事や副業を休むことによる収入機会の減少、予定していた作業の遅れなども考えられます。
例えば、仕事と副業を合わせて1日9,000円の収入機会があり、3日間活動できなければ、モデルケースでは27,000円になります。
ただし、これは実際の損失額ではありません。
人によって給与体系も副業収入も休む日数も違います。
重要なのは、
「自分がインフルエンザにかかったら、仕事や生活にどんな影響が出るだろうか」
と一度考えておくことです。
予防接種の費用。
医療費。
仕事を休むこと。
副業を止めること。
予定していた時間を失うこと。
こうした要素を分けて考えると、健康管理をより現実的に考えられます。
そして、対策は予防接種だけではありません。
手洗い、マスク、換気。
さらに睡眠、食事、休養。
一つの方法だけに頼るのではなく、自分の生活に無理なく取り入れていくことが大切です。
60代で仕事を続けている人にとって、健康管理は単に病気を防ぐためだけのものではありません。
仕事を続ける。
副業に挑戦する。
ブログを書く。
趣味を楽しむ。
人と交流する。
こうした活動を続けるための基盤でもあります。
私自身、「60代の再スタート」を考える中で、健康は新しいことに挑戦するための前提条件だと感じています。
だからこそ、感染症が流行してから慌てるのではなく、今できる準備を一つずつ進めておく。
そして、体調を崩したときには無理をせず休む。
健康を守ることは、仕事と生活を守ることでもあります。
2026年の冬は、早く始まったインフルエンザの流行を意識しながら、自分に合った対策を準備していきたいものです。


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