膝が痛くて歩くのがつらい。痛み止めを使っても、なかなか不自由な状態から抜け出せない。このような悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか。
私自身、左膝の痛みがひどくなり、歩行にも支障を来す状態を経験しました。当初は膝そのものに原因があると思っていましたが、整形外科で腰のMRI検査を受けたことをきっかけに、「腰部脊柱管狭窄症」という診断にたどり着きました。
この記事では、私の体験を振り返りながら、脊柱管狭窄症の症状や治療、日常生活で気を付けたいことを紹介します。高齢者の方だけでなく、障がいのある方やそのご家族、復職・副業を目指す方、自衛隊OBの方などにも参考になる情報をお届けします。
※本記事は個人の体験と一般的な医療情報をまとめたものです。診断や治療については医師などの専門家にご相談ください。
1.脊柱管狭窄症とは?膝や足の痛みとの関係
背骨の中を通る神経が圧迫される病気
脊柱管狭窄症とは、背骨の中にある神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されることで、痛みやしびれなどが起こる病気です。
特に腰の部分に生じる「腰部脊柱管狭窄症」は、加齢に伴う背骨や椎間板、靱帯などの変化が関係することがあります。
主な症状には、腰やお尻、太もも、ふくらはぎなどの痛みやしびれ、長時間立ったり歩いたりした際の症状の悪化などがあります。前かがみになったり、座って休んだりすると、症状が軽くなる場合もあります。
ただし、膝の痛みがすべて腰の病気によって起きるわけではありません。膝の関節や半月板などに問題がある場合もあります。
詳しく知りたい方は、日本整形外科学会「腰部脊柱管狭窄症」も参考にしてください。

2.私の体験談:左膝の痛みから腰の病気が分かるまで
2年以上、原因がはっきりしない痛みを抱えた
私の場合、最初に強く痛んだのは左膝でした。
当初は原因が明確に分からず、結果として2年以上、十分に解決できない状態が続きました。やがて歩行にも支障を来すほどになり、日常生活で不自由を感じるようになりました。
左膝をかばって歩くうちに、今度は右膝にも負担がかかり、さらに腰まで痛めたことがありました。
痛い場所をかばっていると、別の場所に負担がかかることがあります。私の場合も、膝だけの問題だと思っていたことが、生活全体に影響していました。
ヒアルロン酸注射などで一時的に歩けるようになった
当初は左膝にヒアルロン酸注射を受け、痛み止めも使用しました。姿勢を正すことなども意識した結果、一時的には歩行できる状態になりました。
しかし、膝の痛みや違和感が完全に解消されたわけではありません。不自由を感じながらも、何とか日常生活を送っていました。
その後、整形外科で診療を受ける場所を変更し、腰のMRI検査を受けました。その結果、それまで説明されていた「半月板損傷」という診断から、「脊柱管狭窄症」という診断へと変わりました。
私にとって、これは大きな転機でした。膝の痛みだけに注目していた段階から、腰や神経の状態も含めて考える必要があると分かったからです。
3.家族にも同じ病気があった。遺伝との関係は?
父と姉も脊柱管狭窄症だった
診断を受けた後に分かったのですが、私の父と姉も、この病気にかかっていました。
家族に同じ病気の人がいると、遺伝が関係しているのではないかと考える方もいらっしゃるでしょう。
脊柱管狭窄症には、加齢に伴う背骨や靱帯などの変化が関係します。ただし、家族に患者がいることだけで、遺伝が原因だと断定することはできません。
体重が重いことだけが原因になるわけでもなく、複数の要因が関係する可能性があります。
家族に似た症状の人がいる場合は、その情報も診察時に医師へ伝えておくとよいでしょう。
4.診断後に取り組むことになった4つの対策
対策① 治療方針を医師と相談する
私の場合、これまで受けていたヒアルロン酸注射は行わず、処方薬による治療と、自宅で行う体操の指導を受ける方針になりました。
ただし、ヒアルロン酸注射がすべての人に不要という意味ではありません。膝の病気と腰の病気では治療方針が異なり、症状や検査結果によって適切な方法も変わります。
自己判断で治療を中断せず、医師と相談しながら方針を決めることが大切です。
対策② 処方薬を正しく使用する
処方薬について、私は薬剤師から、継続することで少しずつ効果が出てくるという趣旨の説明を受けました。
そのため、単なる一時的な痛み止めとは違う効果も期待できるのではないかと感じています。
ただし、薬の種類によって目的は異なります。痛みやしびれを和らげる薬もあれば、別の目的で使う薬もあります。症状が改善することと、神経の圧迫そのものが解消することも同じではありません。
薬の効果や副作用について疑問がある場合は、医師や薬剤師に確認しましょう。自己判断で服用量を変更したり、中断したりしないことが重要です。
対策③ 自宅での体操は指導された範囲で行う
今回、私は自宅で取り組む体操の指導も受けました。
手元の資料には、仰向けで膝を立て、呼吸を整える基本姿勢や、膝を左右にゆっくり動かす運動、腹筋を意識して上体を起こす運動などが紹介されています。

ただし、写真の体操がすべての脊柱管狭窄症の患者に適しているとは限りません。膝や腰の状態によっては、痛みを悪化させる可能性もあります。
まずは医師や理学療法士などに、自分の症状に合った方法を確認しましょう。痛みやしびれが強くなる場合は無理をせず、中止して相談することが大切です。
対策④ 歩数にこだわらず、移動方法を工夫する
私の場合、1日11,000歩という歩行量は多すぎるのではないかと考え、バスなどの公共交通機関を利用することも検討するようになりました。
健康のために歩くことは大切ですが、痛みが強いときに、決めた歩数を達成することだけを優先する必要はありません。
歩く距離や時間を調整し、途中で休める場所を確保することも、生活を続けるための工夫です。
自分に合った活動量については、医師に相談しながら調整しましょう。
5.障がいのある方や復職・副業を目指す方にも大切な視点
痛みを我慢するだけでなく、環境を調整する
膝や腰の痛み、足のしびれは、移動だけでなく、仕事や家事、買い物などにも影響します。
障がいのある方や高齢の方にとっては、少しの移動距離や段差が大きな負担になる場合もあります。
例えば、外出時にバスを利用する、買い物の回数を調整する、重い荷物を持たない、座ってできる作業を増やすといった工夫があります。
復職や副業では、働き方の見直しも選択肢になる
病気やけがによって以前と同じように働くことが難しくなった場合、復職や副業をあきらめる前に、仕事の進め方を見直す方法もあります。
例えば、体調に応じて休憩を取る、通勤の負担を減らす、座って行える業務を検討する、自宅でできる仕事を探すといった選択肢です。
WordPressでのブログ運営や文章作成なども、自宅で取り組める活動の一例です。ただし、長時間座り続けることも腰への負担になる場合があるため、姿勢や休憩には気を配る必要があります。
自衛隊OBの方をはじめ、退職後に新しい仕事や社会参加を考えている方にとっても、体調に合わせて活動方法を調整することは大切です。
6.見逃したくない症状と受診時の注意点
症状が続く場合は早めに医療機関へ
膝や腰の痛みが長引く場合、痛み止めだけで我慢せず、整形外科で相談することをおすすめします。
歩ける距離が短くなってきた、しびれが強くなってきた、足に力が入りにくいといった変化があれば、早めに医師に伝えましょう。
また、急に足の力が入らなくなった場合や、尿が出にくい・漏れる、便のコントロールが難しい、股の間に感覚の異常が生じるなどの症状が現れた場合は、緊急性のある神経障害の可能性もあるため、速やかに医療機関を受診してください。
信頼できる医療情報も活用する
病気について調べるときは、個人の体験談だけでなく、専門学会や公的な医療情報も参考にしましょう。
- 日本整形外科学会「腰部脊柱管狭窄症」
- Mindsガイドラインライブラリ(診療ガイドラインを検索できます)
インターネット上の情報は、必ずしも自分の症状に当てはまるとは限りません。診断や治療の判断は、医療機関での診察を踏まえて行いましょう。
まとめ:膝の痛みを我慢し続けず、原因を確認することが大切
今回の私の経験では、左膝の痛みから始まり、右膝や腰にも負担が及び、最終的に腰のMRI検査によって脊柱管狭窄症と診断されました。
そこから、治療方針の見直し、処方薬の使用、自宅での体操、歩行量や移動方法の調整に取り組むことになりました。
この経験を通じて感じたのは、痛みが長引くときは我慢だけで解決しようとせず、症状全体を医師に伝えることの重要性です。
高齢者の方も、障がいのある方も、復職や副業を目指す方も、自衛隊OBの方も、そして日々の健康を大切にしたい一般の方も、痛みを軽視せず、自分に合った対策を考えていきましょう。
無理をしないことは、何もしないことではありません。必要な治療を受け、生活の仕方を工夫しながら、自分らしい毎日を少しずつ取り戻していくことが大切だと感じています。
※本記事は医療上の診断や治療を目的とするものではありません。症状や治療については、医師・薬剤師などの専門家にご相談ください。


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