はじめに|「B型を辞めたい」のではなく「次へ進みたい」
B型就労継続支援事業所を利用している人の中には、一定期間の通所を続けた後、「そろそろA型へ進みたい」「障害者雇用を目指したい」「最終的には一般就労へ戻りたい」と考える人もいるでしょう。
しかし、本人には十分な通所実績があるにもかかわらず、次のステップへの移行がなかなか進まないことがあります。
そのとき気になるのが、
「自分の就労能力ではなく、現在利用しているB型事業所との関係が、移行判断に影響しているのではないか」
という問題です。
もちろん、外部からその事情を断定することはできません。
だからこそ、事業所や相談員を批判するのではなく、本人の実績と希望を客観的に確認できる環境をつくることが重要だと考えています。
1.私自身はA型へのステップアップを検討できる段階なのか
約1年10か月のB型通所で積み上げた実績
私自身、B型での通所期間は約1年10か月になります。
現在は8か月以上連続して皆勤を続けています。
さらに、片道約1時間の通所を毎日こなし、B型では1日4時間の作業を継続しています。希望しているA型の就労時間も1日4時間です。
また、B型での人間関係についても、大きなトラブルはありません。
もちろん、B型で4時間働けるからといって、A型でも必ず問題なく働けるとは限りません。A型にはA型のルールや責任があります。
それでも、
- 約1年10か月の通所
- 8か月以上の連続皆勤
- 1日4時間の作業
- 片道約1時間の通所
- 人間関係の大きなトラブルがない
という実績は、A型への移行可能性を考える材料にはなるはずです。
B型で経験を積んだからこそ次へ進みたい
私が希望しているのは、単純に「B型を辞めたい」ということではありません。
B型に通い続けたことで、就労習慣が身につき、自分自身にも少しずつ自信がついてきました。
だからこそ、
「B型で身につけた力を、次の就労段階につなげたい」
と考えています。
この点は、相談員に対しても明確に伝える必要があると思います。
2.A型へ進めないなら「具体的な理由」を確認する
「まだ早い」だけでは改善できない
相談員がA型への移行に慎重であるなら、まず、
「私がA型へ進むために、現在不足している能力や実績は具体的に何でしょうか?」
と確認することが大切です。
「もう少しB型で経験を積みましょう」と言われるだけでは、本人は何を改善すればよいのか分かりません。
そこで、
- 何が不足しているのか
- どの程度改善すればよいのか
- いつ頃までを目標にするのか
- 何を達成すればA型を検討できるのか
を具体的に聞きます。
もう一つ確認したいこと
私が特に確認したいのは、次の質問です。
「私がB型を辞めると事業所の運営や作業体制に影響するという事情が、私のA型への移行判断に影響しているのでしょうか?」
これは、B型事業所を責めるための質問ではありません。
そのような事情が「あるのか、ないのか」を確認するための質問です。
もし「ありません」と回答されたのであれば、
「では、私がA型へ進むうえでの具体的な課題は何でしょうか?」
と、さらに確認できます。
3.相談員との関係は「味方にする」より「客観性をつくる」
B型と相談員を対立させない
ここで大切なのは、相談員に、
「B型ではなく私の味方になってください」
と迫らないことです。
相談員には相談員の立場があり、B型事業所との関係を維持しながら支援する必要もあるでしょう。
そのため、相談員をB型と対立させるのではなく、
「相談員が本人の希望を客観的に検討できる状況をつくる」
と考えた方が建設的です。
本人が長期間安定して通所していること、次の就労段階を希望していること、そして具体的な実績があることを整理して伝えれば、相談員も判断しやすくなります。
4.B型以外の第三者からも意見を聞く
A型事業所へ直接アプローチする
相談員の判断を待つだけではなく、自分自身でもA型事業所について情報を集める方法があります。
例えば、
- 見学する
- 作業内容を確認する
- 就労時間を確認する
- 応募条件を確認する
- 求められる能力を聞く
- 面接や応募について相談する
といった行動です。
可能であれば、
「現在B型で1日4時間の作業をしています。約1年10か月通所し、8か月以上皆勤しています。A型への移行を考えていますが、現在の自分に不足している点はありますか?」
と、A型事業者に直接聞いてみるのも一つの方法です。
実際にA型で受け入れる側から意見を聞くことで、現在の自分に何が必要なのかを具体的に把握できます。
行政や別の相談機関にも相談する
必要であれば、市区町村の障害福祉関係窓口や就労相談機関、別の相談支援専門員などに相談することも考えられます。
ここでも、
「B型が悪いので助けてください」
という伝え方ではなく、
「約1年10か月B型を利用し、現在8か月以上皆勤しています。1日4時間の作業を継続しており、A型へのステップアップを希望しています。現在の支援方針について第三者的な意見を聞きたいです」
と説明する方が適切でしょう。
行政などに相談したからといって、必ずA型へ移行できるわけではありません。
しかし、B型事業所と相談員だけで判断するのではなく、第三者の視点を取り入れるという意味では大きな意味があります。
5.B型の経営状況は「断定」せず、事実を整理する
経営者交代後の変化
現在のB型では、経営者が交代してから約半年になります。
その間、職員の交代やシフト変更、新しい職員の導入など、運営体制の変化が続いています。
また、社長から慰留を受けた経験もあります。
ただし、これだけをもって「経営状態が悪い」と断定することはできません。
新しい経営者が体制を整えている途中という可能性もあります。
重要なのは、
「経営が悪い」と決めつけることではなく、事業所側の事情が自分のステップアップの判断に影響していないかを確認すること
です。
ブログで発信するときも事実と評価を分ける
私自身、ブログで社長や社長の奥さんについての評価を書いています。
ただし、第三者に相談することを考えるなら、事実と個人的な評価は分けておいた方がよいでしょう。
例えば、
「職員が交代した」は事実です。
一方、
「経営が不安定だと思う」は本人の評価です。
この二つを区別しておけば、相談員や行政などに状況を説明するときも、より冷静に話すことができます。
6.前回のA型不採用についても、理由を明確にする
「なぜ不採用だったのか」を次につなげる
以前、A型の採用に至らなかった経験がある場合、その理由を曖昧にしたままにしないことも重要です。
「なぜ落ちたのか分からない」という状態では、次の応募に向けて改善できません。
そこで、
「次にA型へ応募する場合、何を改善すれば採用可能性が高くなるでしょうか?」
と確認します。
勤務時間への適性、作業能力、面接時の受け答え、企業側との条件の不一致など、具体的な理由が分かれば対策できます。
逆に、現在の実績からA型への応募を検討できるのであれば、次の事業所へ積極的にアプローチできます。
7.私なら、この4ステップで進める
Step1|自分の実績を整理する
まず、
- B型利用期間:約1年10か月
- 連続皆勤:8か月以上
- 作業時間:1日4時間
- 通所時間:片道約1時間
- 人間関係:大きなトラブルなし
- 希望:A型へのステップアップ
という形で、自分の実績を一枚にまとめます。
Step2|相談員に具体的な課題を聞く
次に、
「私がA型へ進むために不足している点は何ですか?」
と聞きます。
さらに、
「B型事業所側の事情が、私の移行判断に影響していませんか?」
と確認します。
Step3|A型事業所へ自分から動く
相談員の判断を待つだけではなく、A型事業所の見学や情報収集を進めます。
実際のA型事業者から、自分の現在の能力について意見を聞くことも重要です。
Step4|必要なら第三者に相談する
それでも話が進まない場合は、行政や就労相談機関、別の相談支援専門員などに相談します。
こうすることで、自分の将来をB型事業所と一人の相談員だけに委ねるのではなく、複数の視点から考えられるようになります。
まとめ|B型への感謝と、次のステップは両立できる
B型事業所で約1年10か月通所し、8か月以上の皆勤と1日4時間の作業を継続してきたからこそ、私は次の段階としてA型を目指したいと考えています。
一方、現在のB型では経営者交代後に職員交代やシフト変更などの変化が続いています。そのため、
「自分がB型を辞めることによる事業所側の事情が、A型への移行判断に影響していないだろうか」
という疑問があります。
ただし、B型事業所や相談員を一方的に批判する必要はありません。
大切なのは、自分の実績と希望を客観的に示し、A型へ進むために不足している点を具体的に確認することです。
そのうえで、
- A型事業所へ直接アプローチする
- 行政や第三者に相談する
- 必要に応じて別の支援機関から意見を聞く
といった方法も活用します。
「相談員を味方につける」のではなく、相談員が本人の希望を客観的に検討できる環境をつくる。
これが、今回の問題に対する私の考えです。
B型を辞めたいのではなく、B型で身につけた力を次のステージにつなげたい。
そのために、A型、障害者雇用、さらに一般就労という次の可能性を、自分自身でも積極的に探していきたいと思います。


コメント